とにかく旅行好きの妻は、自宅でじっとしてなどいられません。
今年の正月は、妻の会社が保有する保養施設で一泊の予定です。
保養所はマンションタイプの部屋になっており、基本的に自炊が必要なので、我が家から食材を持参する必要があります。
妻の提案により、夕飯はお好み焼きを作ることにしました。
昨日からお好み焼き用の食材を買っておき、飲み物などと一緒にクーラーボックスに入れて保養施設まで運びます。
我が家が旅行をする際は、いつも妻が着替えをスーツケースに詰め込んだり、食材をクーラーボックスに詰め込んだりという荷造り作業を担当します。これは妻の聖域なので、私が下手に手出し、口出しをすると妻は、「ちょっと、決まった場所にきれいに配置してるんだから、邪魔しないでよ!」と言って怒ります。
従って、私はいつもこれには関わらないようにし、個人的に持っていきたいもの(例えばノートパソコンやiPhoneの充電器、隙間時間に読む本など)だけ、自分のリュックに入れて持っていくようにします。
なぜなら、私の個人的荷物を他の着替えなどと一緒にスーツケースに詰めようとすると、妻はそれを見つけるや否や「なんであんたごときの荷物の為に、スーツケースのスペースが奪われなきゃいけないの?てか、こんなの持っていく意味なくない?あんたの荷物は必要最小限にしてもらわないと困るんだよね。」と言いながら、私の個人的荷物をスーツケースから取り除くのです。
このため、今日も妻の聖域には触れないように、私が個人的に必要な荷物は自分のリュックに入れて持参するのでした。


出発してから5分ほど経ったところで私が、「そういえば、お好み焼きを焼くためのホットプレートって持ってきたっけ?」と妻に尋ねると、妻は3秒ほど考えたあと、イラついた様子で「それってさぁ、あんたの役割じゃないの?あたしはさぁ、子供たちの着替えとか、クーラーボックスとか全部用意してるんだからさぁ。ホットプレートぐらい、あんたが用意すればいいんじゃないの?お好み焼きは、あんたの担当でしょ?」とのこと。
どうやら、昨日買ったお好み焼きの具材は持ってきたものの、お好み焼きを焼くためのホットプレートを持参することは忘れてしまったようです。
この時点から、熱海へ向かう車内は険悪ムードです。ホットプレートを誰が用意すべきかの議論について、夫婦で押し問答が止まりません。
最終的には妻が「もう、お好み焼きとか、どうでもよくない?スーパーでなんか違うの買って食べればよくない?」と言い、イラついた私たち夫婦は、熱海へ着くまで会話を交わすことはないのでした。












商店街をブラブラした後は、本日1泊する予定の、妻の会社が保有する保養所へ向かいます。


自宅から持ってきた荷物を整理していると、台所から妻が私を呼ぶ声がしました。言ってみると妻が台所下の棚を指さして「これ見て」と言っていました。そこにはなんと、備え付けのホットプレートが。
最初から、ホットプレートを持参する必要などなかったのです。
どうやら、今朝の車内での夫婦喧嘩は、全く意味のないものだったようです。
つづく。
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